ワイヤレスヘッドマウントディスプレイでKeyVRコンテンツを見てきました。

2020.12.21

KeyShotにはKeyVRというオプションがあり、これを使用してVR表示を行います。VRにはHMD(ヘッドマウントディスプレイの略)を使用します。最近、目にすることが多くなった眼鏡を大きくしたようなデバイスです。対応しているデバイスいくつかあるのですが、今回取り上げるのは他製品とはちょっと異なるユニークなものです。

デバイスを扱っている株式会社 エルザ ジャパン第一営業部の林本さんと第一技術部の鳥居さんにお話を伺うことが出来ました。

Pico Neo 2本体 画像提供:株式会社 エルザ ジャパン

Pico Neo 2(ビジネス版)

 

 

長谷川: このPico Neo 2という製品の特徴を教えてください。
林本:はい、一見して明らかだと思いますが、デバイスから何もケーブルが出ていないですよね。これはワイヤレスで、ルータとWi-Fiで繋いで通信を行います。今までのようにケーブルを引きずるようにVR/Immersive体験をする必要がなくなりました。
長谷川:ホントだ。ワイヤレスだと確かにスッキリしてますね。
林本:あと、(周りを見渡して)今まで必要だった、センサーがないことに気づかれましたか?インサイドアウト形式といってデバイス自体のセンサーで自身の位置を検出します。ですので今までのようにセンサーを周りに配置して、といったことが必要無くなりました。
長谷川: なるほど、この2つがないだけで随分すっきりしますね。敷居が下がったようにも思えます。
林本:解像度自体も4Kあるので世の中一般に流通しているものよりだいぶ綺麗に見えるはずです。

資料提供:株式会社 エルザ ジャパン

Pico Neo 2のWi-Fi環境はこの資料のようになっています。

長谷川:そうですね。デバイスがワイヤレス、センサーレスなのは理解しました。では、実際にデバイスで体験するコンテンツは何処にあるのでしょうか?
林本: KeyVRをインストールしているPCがありますよね?本来はそのPCにHMDを繋いで、という使い方をするはずです。が、ここにPico Neo 2側のソフトを入れてそれがネットワーク上にストリーミング配信します。それをPico Neo2 が受け止めて表示する。そういう仕組みです。

長谷川:なるほど。コンテンツのやりとりをネットワーク上で行うわけですね。。
林本:これには続きがあって仮にクラウド上にVRコンテンツがあるとします。デバイス側がワイヤレスだとネットワークに繋がっていればそれを何処からでも見ることが出来る。また、複数で遠隔地同士の、離れた場所で同じコンテンツをレビューすることが出来るのです。
長谷川:コロナの時代になってから移動が困難になりそういう機能は以前にも増して重視されてきていますね。
林本:将来的には5Gの超高速通信でデータのやりとりが出来るようになります。そうすると例えば、車を買う前に自分のガレージに車を置いて見てみる。そんなようなことが出来るようになります。
長谷川:5GとVRという新しいテクノロジーが融合して新たなイノベーションが産まれるのですね。

次回では実際にPico Neo 2を体験してみます。お楽しみに!

お話を伺った株式会社 エルザ ジャパンの林本さん

お話を伺った株式会社 エルザ ジャパンの林本さん